【たくましく美しく生きる術】Blog by Nina S.

人生、40歳からが本番 ~ パワフル&エレガント

50代はすごい!(寺田恵子さん)

最近、80年代の日本のロックにハマっている。

というより、私の知識が80~90年の時点で止まっているからなのだけれど。

(その後日本を出てしまったので)

 

今はインターネットという便利なものがあるので、

検索すればいくらでも情報が出る。

ふと、「あの人は今?」と思って検索してみたら、ビックリ。

 

あの頃私の憧れだった人達の殆どは、今、50代以上なはず。

それが、皆さん、今でも変わらずご活躍中ではないか。

 

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まず初めに、一番感動したのが、SHOW YAの寺田恵子さん。

昔、大・大・大好きだった人だ。

 

ネットで検索した情報によると、御歳は52歳ぐらい。

 

で。

まだ第一線でロックを歌っていらっしゃる!

衣装もそのまま、体系もそのまま、迫力の美貌もそのまま。

52...!?

下手すると、孫とかできる年ですよ?

これがどれだけ凄いことか、アラフォーになった私は実感する。

 

 

勿論、顔だけ見れば、20代の頃に比べてそれなりにお年を取られたのが分かる。

20代だった頃の寺田さんは、「キレイ」な方だった。

あれから30年。

寺田さんは、「おばさん」という言葉とは無縁な、

何とも妖艶な「姐さん」になられた。

歳をとっただけ、貫禄が奥行きになって彼女を数倍美しくしている。

モデルを見るような「あー、キレイね」ではなく、

見る人をグッと引き付けて魅せる美しさ。

 

これこそが、私が憧れる年の取り方だ。

 

とにかく、カッコいい。

カッコいい。

大事な事なんで、もう一回言います(笑) カッコいい!

 

何がカッコいいって、やっぱりその実力。

顔や姿だけカッコよくても、音楽性で衰えたら

「もう50代なんだし、そこまでしなくても...」と痛々しいけど、

この人は、そんな心配を微塵も寄せ付けない。

有無を言わせず、凄いと思わせる。

 

確実に、陰で物凄い努力をされている。

 

並みの精神力ではない。

ネットでも、「ロックな生き方がカッコイイ」とあちこちで称賛されていたけれど、

本当に同感。

だって、私も含めて、普通の女は、アラフォーぐらいになると守りに入るからね。

何か色々面倒くさくなるし、甘えたほうが楽だし、子供もいるし、なんて。

周りより、自分の意見を聞いてしまう。

「もうxx歳だから、これはイタイだろうな」とか。

 

あんな衣装を着ても全然下品にならないのは、

あの実力があるからだと思う。

媚びを売っていないのだ。売る必要もない。

 

そして、あの体。

筋トレ、確実にされてます。

 

You Tubeで約30年ぶりに見たライブを見て、改めて思った。

全然古くない...今でもいける...いや、逆だ。今、こんな人いない。

 

凄い!

この人みたいに、私も戦う50代になりたい!

守りではなく、攻めの50代になりたい!

「アラフォーだから、なんたらかんたら」言っていた自分が、ひよっ子に思えた。

 

寺田恵子さん。

私も(年で言うと)もうお子様ではないのでわかりますが、

貴方の今いらっしゃる状況を維持するのは、並大抵の努力ではないはず。

貴方は、日本のアラフォーの、希望の光です。

貴方は、私の目標の一人です。元気の源です。

これからも、ロックな60代、70代を見せて下さい。

激しいロックはいつまで歌えるかわからないし、

下着のような衣装を10年20年後も着続けるのは難しいかもしれないけれど、

そんなことよりも、貴方の生き方が、存在自体がカッコいい。

私も貴方に習って、勇ましく前へ進みます。

 

貴方のような大人のイイ女が存在すること、

同じ日本人女性として、本当に嬉しく、心から誇りに思います。

 

(続く... 凄い50代、まだまだ沢山います。)

 

お手本 その5(終)

最後に。

 

上司としての彼女はどうだったか、を書いておきたい。

 

彼女には、ビジネスにおいても、生涯忘れられない教えを受けたからだ。

 

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営業の真似事のような仕事を業務としていた私達二人。

 

もともと人と接することと、自分の欲しい結果を得る術に長けていた彼女は、

(あんなに「他人はどうでもいい」スタンスなのに)

特に仕事熱心という訳ではないのに、

短時間でサクッと仕事をして、それなりの結果を出していた。

 

私が新しく配属されてからは、彼女が従来やっていた仕事を私が引継ぎ、

彼女はマネージメントのような、もう一つランクが上の仕事をするようになった。

私の仕事の結果は、彼女が管理した。

 

私は彼女と違い、成績が悪く、苦戦した。

ノルマに追いつかないことも多かった。

 

あまり良くない報告書を見ても、彼女は表情の一つも変えず、

落胆も、叱りも、励ましもしなかった。

どうやって私が仕事を進めたのかのいきさつを聞き、

「これやった?」「これ、こうしてみたら?」のような

具体的で的確なアドバイスのみだ。

 

そして(ここが肝心)その後は家族や友人に電話して、

服やバケーションの話に没頭した(笑)。

 

どんなに悪い結果が出ても、

人間性を否定したり、「私」という人間を話題にすることはしなかった。

あくまでも、仕事のやり方、進め方、方法に注目し、

第三者の事を話しているような感覚で、

どこを改善すればいいのか、話してくれただけだ。

 

 

私は過去20年の内に5、6回転職し、

大企業もスターターも経験し、数えきれない上司の元で働いてきたが、

忘れられない上司No.1は、間違いなく彼女だ。

 

―――

 

私は彼女のマネージメントに感嘆し(本人、自覚ゼロですが)

日本のあるビジネスサイトに投稿したことがある。

選抜されて、紹介された時、驚かなかった。

私の文章力が良かったからではない。

彼女が魅力的だから、読者を魅了して当然だろう、と予想していたからだ。

現実はフィクションを超えることがある。

 

 

彼女はその後もどんどん昇格し、人事部長にまでなった。

ついに彼女がゼネラルマネージャーになったとき、

私はその会社を退職し、そこで連絡も途絶えた。

 

 

他人はどうでもいいスタンスの彼女。自分のプライベートを公にしない彼女。

今、彼女がどこで何をしているのか、私は知らない。

 

 

噂によると、地元の大金持ちの息子の子供を産んで、

ビジネスクラスのフライトを予約して、家族・親族も引き連れて外国に仕事に行き、

仕事・育児・バケーションを一気に楽しんでいるという。

 

 

なんとも彼女らしい噂だ。

 

お手本 その4(思考・習慣編)

20代の頃、職場の上司だった、魅力的なその人。

(っていっても、彼女も当時同じような20代)

 

彼女について書き始めたら、突然記憶が蘇ってきて

止まらなくなってしまった。

 

ほんと、やることなすこと、いちいち新鮮だったなあ...

 

勿論、欠点も沢山ある人で、

傍から見ていて「こうはなりたくない!」っていうのもあったけど、

まだガキんちょで、自分というものが全く確立されていなかった私には、

海外ドラマのヒロインが生身の人間になって現実に出てきたようで、

今日は何をするのだろう、と、傍で見ているのが楽しかった。

 

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意識して「お手本として取り入れよう!」と思っていたわけではない。

 

とにかく、仕事柄、共に過ごすことが多かったので、

仕方なく私も一緒になってやっていたことや、

知らない間に、私にも彼女のクセが移ってしまっていただけ。

 

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何かしてもらったら、満悦の笑みで「ありがとう!」と言ってスマートに受け取る。

どんなことがあっても、「悪いわね~」とか、「いえいえ、とんでもない」とか

言わない。

お金でも、モノでも、機会でも。

喜ぶ。

 

 

どうでもいい世間話に参加しない。

自分のことを必要以上話さない。

話す時には、相手が男性でも女性でも、その相手に意識を向ける。

目を見て、興味を示す。真剣に聞く。

(これやる度に、彼女を相手する男性は、イチコロだったなあ...

惚れさせるのは流石に無理だとしても、取り合えず相手に良い印象を与え、損することはありません)

ねっとりドロドロした人間関係には、はまらない。

その時、その時で、完結。

 

 

毎日出勤時にオシャレにする。

何でもない日でも、洒落た靴やバッグなどを使う。

キレイになった姿を見て納得した時が、結局は何より自分を綺麗に見せる。

40代の今は、当時程オシャレにはしていないし、

筋肉美に目覚めてからは(笑)服もバッグも興味が薄れたけれど

それでも、キレイでいると気持ちが高揚して楽しい、という事実は忘れない。

せっかく女性に生まれたんだから、楽しまないと!

(イメージは、ブルゾンちえみさん 笑)

 

 

相手の気持ちや行動を先取りしない。深読みしない。

自分がやりたいこと、自分の予定をまず考えて、決めてしまう。

仕事などで他人と行動しなくてはいけない時でも、

自分の主張をハッキリさせてから、その相手と調整する。

始めから他人に期待していないので、相手の負担にならない。

何かあった時に、誰かのせいにしなくて済む。

余計なお世話や気遣いや気疲れもしなくて済む。

 

 

いい年だから、子供がいるから、外国人だから?... それが何?

太ってるからプールに行かない?何で?

もう40代だから転職しない?何で?

リゾートにバカンスに行きたいなあ。お金がないから行けない?

それって、行きたくないんじゃないの?行けるようにすればいいじゃん。

...自分で自分を邪魔しない。

 

 

 

 

 

ーーー

 まだまだある。永遠に続くので、この位にしておくけど。

これらは、今では私流にアレンジされて、私の一部になってしまっている。

 

彼女から教わったことを回想すると、

仕事で、プライベートで、物凄い効果を発してきたことに驚く。

 

文章にしてみると、どこぞの自己啓発サイトに出てきそうなことばかりだ。

 

これらを、20年前に、深く考えもせずに無意識にやっていた彼女。

とにもかくにも、賢い、イイ女だった。

 

お手本 その3(キャリアウーマン)

 彼女は、出張の際には、必ずプールとジムがある綺麗なホテルを予約した。

 

私達の業務は営業のようなものだったので

私は彼女と頻繁に出張に行っては、寝食を共にする機会に恵まれた。

 

正直他人はどうでもいいと思っている彼女と長時間一緒にいるのは、

気遣いと和を大切にする国から来た私には、結構しんどかった。

余りにも自分と違った彼女の生活習慣に驚かされることの連続だったけど、

同時に、彼女のその魅力の裏舞台を見ることができる、絶好のチャンスだった。

 

彼女は、どこにいようが何をしようが、常に完璧に自分モードだった。

私は私がやりたいことをするから、貴方は貴方でやってね、っていう感じ。

 

夕方、会議や訪問を終えてホテルに着くと、彼女はまずはプールに行く。

まだ日が高いうちに、太陽に当たって日焼けするのだ。

冬でも、屋内プールに行く。

1時間程たつと、ホテルのラウンジで宿泊客にサービスでふるまっていた

白ワインのグラスを片手に、嬉しそうに帰ってくる。

 

ジムに行った日は、

その後、シャワーを浴びて、マニキュアをし直して、

家族と携帯で永遠と話しながら、ベッドに入って洋画を観る。

 

報告書などの、残った仕事?

勿論するけど、さっとやってしまう。

80%ぐらいの結果を出すと、とっととやめて、

後は、他の人の予定は全く気にせずに、自分の好きなことをする。

やらなくていいことは、決してやらない。

 

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ジムやプールでリラックスする彼女は、ご機嫌だ。

会議の合間に抜け出して、ショッピングに行くことも卒中ある。

レンタルでオープンカーを選び、サングラスをかけて、ヒールのまま運転する。

ラテンミュージックをかけて、上手いとは言えない大声で歌う。

いつも大きなミネラルウォーターのボトルを脇に抱えては

常に水を飲んでいる。ご機嫌だ。

 

上司のお咎めがないのは、彼女が色気で惑わすからではない。

仕事もちゃんとやっている。

 

仕事は好きだ、と語ってくれたことがある。

どうすれば改善できるか、とか、新市場を獲得するには?とか、

キャリアウーマン的な会話も、それなりにしたこともある。

でも、彼女の人生のプライオリティー(優先)は、決して仕事ではない。

自分のやりたいことを、仕事の為に犠牲にしない。

 

キャリアは、彼女にとっては後から来た飾りみたいなものだ。

彼女という存在がまずあって、その次にキャリアがある。

 

キャリアがなくとも、彼女の魅力は変わらない。

 

お手本 その2(主体性)

先述の、女性。

20代だった私に、多大な影響を与えた人。

 

この人について語ったら、私は本が1冊書けると思う。

そのぐらい、キャラ立ちしている人だ。

 

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キレイな人。

でも、彼女ぐらいのレベルの女は、この国にはそこら中いる。

 彼女の魅力は、外側の美ではない(参考になる要素も沢山持ってるけど)

また、性格や人間性に秀でている訳でもない。

ということで、中側の美、でもない。

 

では、私の「お手本」とまでなった、彼女の性質は何か?

 

色々あるけれど...

その中の一つは、「主体的な生き様」だ。

 

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彼女は、自分が魅力的であることを知っている。

で、そんなことは別にどうでもいいと思っていることが、

言いはしないけど、態度でわかる。

優越感に浸ったり、それを利用しようとかいう発想はない。

男ウケとか、どうすればモテ女になるか、とかいう次元にそもそもいない。

彼女の頭には、他人はいない。

 

だからといって、「女っぽくないサバサバした」人ではない。

「何もしないけど、元々キレイなの」な人でもない。

 

ショッピングが大好き。

服が好き。靴が好き。バッグが好き。

高級化粧品や香水が大好き。エステやネイルサロンも好き。

ダイエットもするし、ジムにも通う。

女友達と連れだって出かけることもある。

 

「綺麗だけど、さっぱりした性格なので嫌味を買わず、女友達が多いでーす」

っていうの、よく聞くでしょ?それでもない。

繰り返すが、性格美人ではないのだ。

仕事上の関係で、彼女に付き添ってある国際会議に参加した時、

彼女は、これまた会議に参加していたとある大金持ちのアラブの男性に

「飛行機チケット代も滞在費も出すから、今度自分の国で会わない?遊びに来て」

と誘われたことがある。

隣にいた私的には「!_!_!_!_!_!_」な「事件」だったけど、

彼女は余裕の笑顔で「ありがと。でも、興味ないの」。

そこで何も言わずにいれば、サバサバ美人かさっぱり美人(笑)

でも、彼女は、職場に戻ると、

皆の前で「アラブの石油王の第4婦人になれるところだった」と笑って語る。

自慢、というよりは、あー面白かった、みたいな感じで。

 

美人で性格も良くて仕事もそつなくこなす女、なんて、

聞こえはいいけど、つまらない。

そんな世間が作った「型」には、はめることが出来ない。

 

彼女は、雑魚は相手にしないし、嫌なことはやらないし、他人の都合は気にしない。

「皆さんとそつなく楽しくやっていきましょう」という発想もない。

でも、一匹狼的発想もない。

トイレ友達・ランチ友達はいないけれど、

「私、群れずに自立したカッコいい女なの」でもない。

 

自分がキレイかどうかとか、他人がどう思っているか、なんてことより、

ただ単に、ショッピングや仕事(=お金)やバカンスの予約など、

自分が欲しいモノをどうやって得るか、計画を叶えるか、で常に忙しい。

そんな人。

 

どこがお手本?

勿論、彼女の全てがお手本な訳ではない。

でも、彼女は見事なまでに、他人に惑わされずに自分の人生を生きていた。

 

主体的に生きるのは、自己中であることと似ていて、全く違う。

下手すると、只のお子様ワガママ女子になるので、難しい。

そして、私達日本女性が一番苦手なテーマであるような気がする。

 

日本語で「キレイになる方法」関連のまとめを見ると、

気が利く女になりましょう、とか、

言葉遣いに気を付けましょう、とか

笑顔を絶やさずにいましょう、とかある。

勿論それらはとても大事な事。

でも、何かなあ...弱々しい感じがするのだ。

そんなんじゃなくて、もっとドーンとした、圧倒的な魅力...を得るには?

そんな考えでいた20代の私に

主体的に生きることが不思議と魅力につながることを

目の前で、何のてらいもなく、さらっとやってのけた女が彼女だった。

 

(つづく)

 

..

お手本

その人は、いつも自分が一番魅力的に見える服を着て、

ヒールをならして、堂々と歩いた。

 

誰にも臆せず、ハッキリと話した。

自分が欲しいモノが手に入るまで、ひるまない。

 

エレベーターでも、レストランの入り口でも、男性は必ず一目置く。先を譲る。

定員やウェイターやドライバーが、嬉しそうに相手をする。

道行くすれ違う男性が、「その靴、いいね!」と褒める。

女性が、「そのバッグ、どこで買ったの?素敵」と聞く。

 

彼女はいつも、そうされて当然、という感じで、

ごく自然にその好意を受け入れる。

そして最後に、満悦の笑みで「ありがとう」と返す。

お世辞や、余計な社交辞令は言わない。

 

 

男に媚びを売らない。

男は興味がないという感じなので、セクシーなのに、いやらしさが微塵もない。

そんなことより、ショッピングが好き、服とバッグと靴が大好きで、

親や親族が大好き。

どこにいても食べたいものを食べ、自分がやりたいことをやる。

常に何が欲しいか知っていて、それを得ることに集中していた。

他人や世間やゴシップには、一切興味がない。

 

 

20代の頃、職場で、彼女に会えたことが、私の在り方を大いに変えた。

 

彼女の存在なしでは、恐らく今の私はないだろう。

 

「女性の在り方」の分野において

私が物凄く影響された人の、ランキング上位に入る。

 

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彼女は、新しく配属された部署で、直属の上司となった。

上司と言っても、私とさほど歳が変わらない、20代後半。

小さな部署で、私と彼女の二人だけ。

彼女を一目見たときから、密かに一目ぼれ(変な意味ではないですよ、お手本として)していた私は、ワクワクした。

 

長身で、胸もおしりもどーんと大きいグラマーガール。

本人は大きいのがコンプレックスだったようで、ダイエットに必死だったけど、

くびれがあり、足が細いせいか、ちーっとも太っては見えない。

これって、東洋人にはない、黒人・白人の特権ですね...(ほんと、羨ましい...)

 

母親が美容師さんだそうで、髪型やカラーは流行に従って毎回変わる。

基本は金髪の入った、ロングのブルネット。

 

 

人によっては、彼女のようなタイプは苦手な人もいるだろう。

というか、かなりの自信家で自己中心的、そしてそのわかりやすい容姿から、

実際に職場ではアンチも多かった(その大半は、女性...恐らく、妬みから)。

 

しかし、私は彼女に嫌悪感を感じたことは殆どない。

 

なぜなら、あっけらかんとしていて、自分の人生に集中して生きていたから。

逆に、彼女のやることなすこと陰口叩いて妬んだり噂をする同僚女性のほうに嫌悪感を感じたものだ。

 

彼女から学んだこと...紹介していきます。

 

 

 

キャバレーの舞台裏

今から20年程前、母と、ホテルのロビーの化粧室で、

一緒に鏡を目の前にしたことがある。

 

家族ぐるみの知人とのディナーの前に、

「トイレに行っておくね」、「あ、私も行っとこうかな」となったのだ。

 

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「なんかあたしたち、キャバレーの楽屋で出番待ちしてる女みたいね」と、母。

キャバレーって...(古い 笑)

 

並んでみると、母と私はやはり全く違う。

外見も、雰囲気も。

色黒、大柄、体育会系で、全てにノリと根性を求める私と、

色白ですらっとして女らしく、上品な母。

 

でも、時々、こういうことさらっと言ってのける、面白い人なのだ。

 

「わたし、今、凄いモテ期でさ~。」

どういう話の流れでそういう話題になったのかは知らないけれど、

ピカピカの20代だった私は、母に言った。

 

「へえ」

母は笑って、またさらっと一言。

 

「これぞ、という一人にモテるほうが凄いと思うけどね」

 

どうでもいい男に沢山言い寄られて、統計上でナンバーワンになるより、

自分が心から大切に思う人に、

「貴方がオンリーワン」と言ってもらえる女になるほうが難しい。

現代的に言うと、Facebookに登録された男友達が何千人いたところで、

その中の誰にも「本命」と思われていないとしたら...

 

母はあの時、決して母親顔して、

「はしたない!一人にして、結婚しなさい」とたしなめたかった訳ではない。

若い女ざかり(?)の娘に嫉妬したわけでもない。

そんなつまらないことは言わない、超越した女なのだ。

 

私は、母の言葉の意味を、20年後にしてやっと理解しつつある。