【アメリカ美女】から学んだ仕事術
今日の一歩
頑張ってますアピールは、いらない。華麗にサクサク、働こう
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私は過去に、5回転職している
そのほぼ全てが、超がつく大企業
決して私が優秀だったわけではなく、この国みたいなマイナーな地域では日本人が珍しいので、日本語ができるというだけで大企業に就職できる確率は高いのだ
ということで、縁があって共に働いてきた人達の数は、数えきれない
色々な職種の、色々な人種の、色んな人がいた
でも面白いことに、そんな大人数の中でも、強烈に印象深かった魅力的な人というのはほんの一握り
その一人が、エミリー
エミリーと働いた当時は、営業のような仕事をしていた私
彼女も私も、20代だった
彼女は、私の上司がアメリカで見つけ、大いに気に入って業務委託契約を取ってきたフリーランスだった
面接で「人生はマーケティング」と言い切ったエピソードが部署内を駆け巡り
アメリカの顧客相手に、アポ取りと営業訪問を担当することになった
金髪、青い目、ちょっと低いハスキーな声...
聞けばスクール時代はチアリーダーで、営業に携わる前はアメリカンフットボール球場に併設するバーでウェイトレスをしており、チップで相当稼いでいたという
身長がかなり低かったので、バービー人形一歩手前だったけど、あれで背が175㎝ぐらいあれば、モデルにでもなれただろう
グラマーで健康的な印象は迫力満点で、まさに生粋のアメリカン・ガール
美しいと言えども、どこかアンニュイな雰囲気を漂わせるヨーロッパ女性とは、全く違った種類の美女だった
エミリーは地元アメリカで自分の業務を展開し、私は上司について時々訪問し、食事をしながら近状を語り合うぐらいで、実際それほど親しくはなかった
会話もビジネスライクで、深い話をしたことはない
それでも、彼女はそれまで私の周りにはいなかったタイプの女性で
私は陰で上司と彼女の会話を盗み聞きしながら(笑)、意図せずに沢山のことを学んだ
まず彼女は、同僚に興味を示さなかった
愛想笑いも私生活詮索もせず、聞かれれば答えるけど、ベタベタした人間関係はない
会社に「豊かな人間関係」を特に期待していないことは明確だった
当時、「誰とでも可能な限り親しくやっていくべき、あわよくば友人に」と思っていた20代の私は、当然キレイなエミリーとも仲良くなりたく(笑)、ちょっと寂しい思いもした
でも、今思えば、それはしごく当然のこと
会社は友人サークルではないし、学校生活でもない
そして、仕事の仕方がサッパリしていた
集中、短時間で結果を出す、今日の課題がそこそこできたら終わりで、燃え尽きない
そして、感情たっぷりの発言をしたり、お手紙系メールなどは出さない
これは私の当時の上司にも共通するやり方だったけれど
「美人で優秀な人」というのは、私の知る限り必ずこういうサクッとした働き方をする
必至感、悲壮感が皆無なのだ
purestrongbeauty.hatenablog.jp
それでも、彼女の仕事は営業
売上のプレッシャーや、客とのやり取りで出るストレスなど、人間誰でも仕事上の悩みや大変さはあるはず...それにどう対応しているのか?という問いに、彼女はこう答えていた
「私はアポ取りを一種のゲームだと思っている。淡々とすることをするのみで、取れる取れないは確率の問題。改善はするけど、特に感情注入はしない」
そして彼女は、そのパッと見の派手なルックスや男性客ウケしたウェイトレスだったという過去とは対照的に、とても落ち着いていて、知的だった
出張後に一緒に行ったホテルのプールサイドに重そうな分厚い本を持参し、黙々と読んでいた姿が忘れられない
キレイと、知的と、ビジネス...一見異次元と思われる世界の繋がり
でも、そこには、女性特有の感情たっぷりも、必死感も、「頑張ってます」アピールもない
それは、私が大好きな映画「キューティーブロンド」の世界にも通じるものだった
女らしいのに媚びない働き方、とでも言おうか
エミリーは、ある日突然仕事を辞めた
看護師になるために、看護学校に入学したらしい
あれからもう15年ぐらいになるけれど、看護師になったのだとしたら
今はもう中堅として、コロナ患者の対応なども取り仕切っているのだろうか
どうか無事で、かつてのアポ取りように、過酷な状況下でも華麗に割り切り、サクサク仕事をこなすスーパー美女で在って欲しい
私は最近、仕事上のプレッシャーやストレスから、感情たっぷりのメールや泣き言が増えた。コロナ自粛の影響も多大にあると思う
そのせいか、最近良く思い出すのが、エミリーなのだ
「華麗に・キレイに・サクサク処理」と、自分自身に言い聞かせている