【お金】だけでも【家族や友人】だけでも、物足りない理由
私は、日本がとても豊かだった80~90年を謳歌できた、幸せな年代だ
で、マズローの法則よろしく
物質的に恵まれると、人間は精神論にうるさくなる
日本だけでなく、先進国たちが、禅、ロハス、ミニマリストに走るように
Nattanan KanchanapratによるPixabayからの画像
当時、私はティーンエイジャー
世の中の難しさなどは一切知らない、でもムダに熱いお年頃
【物質的な豊かさより大事な何かが、この世の中にはあるはず】という思いから、南米まで来てしまった(笑)中国でも良かったのに
そして、その後25年の歳月が過ぎ、どうなったか
格差や貧困の現実を目の当たりにして、考えが変わったか?
答えは、半分はイエスで半分はノーだ
確かに物質より大切なものはある
でも、巷で言われる【お金がなくても家族や友人さえいれば】は完全にNGだと、未だに発展途上国にいる私は断言できる
ここ南米は、日本に比べてお金がない人が多い(日本じゃ考えられないレベルの大金持ちもいるけど!)
そして、ラテン文化なので、家族や友人の絆はかなり強い
では、国民は幸せか?と現地在住の他国人・第三者の目から冷静に考えると、そうとはいえない
よく日本のドキュメンタリーなどで、外国の人の貧しい暮らしぶりを見せたあとに【暮らしは貧しいが、家族がいて幸せ】などの結論を無理やり出しているけれど
先進国の人間が美談に思うのは、現実を知らない証拠だ
はだしでその辺を駆け回る子供の笑顔や、家族10人が一部屋で一緒に暮らし、雑談しながら食事を共にする光景は確かに美しいが
実際は、生活の基盤がたたないことや余裕のなさが、教養・文化・モラルの欠陥に結びつき、金銭トラブルや犯罪、その他諸々の悲劇につながることが圧倒的に多い
それでは、やはりお金が一番なのか?
いや、やはりお金だけでもNGだ
私は大昔、まだ独身で恋人すらいなかった独り身の頃、仕事の都合でラスベガスに行けたことがある
そこでハッキリと【自分だけが贅沢できる虚】を自覚したことを覚えている
あの強烈なむなしさは、忘れがたい
今、家族や友人と、昔行った旅行時のビデオを見ながら【面白かったね~】と一緒に振り替えることが出来る幸せ
例えそれが近場の安宿だったとしても、幸福ランキングのNo.5に入るぐらいの幸せ
これは、あのラスベガスでの教訓の結果だ
上記は私の例だけれど
誰しもが、このバランスが取れずに葛藤したことがあるのでは?
- 仕事は上手く言ってるけど、家族との時間がとれない
- 独身貴族で何でも買えるし自由だけれど、虚しい
- 幸せな結婚をして専業主婦になったものの、自分が何者でもないのが虚しい
どうすればいいの!?
人間が幸福を感じる仕組みを理論的に理解し、科学的根拠に基づいて満たしていくことだ
人間が感じる幸福度は、脳において分泌される物質から決まる↓
1.セロトニン: 心と体の健康(Beの幸福)
2.オキシトシン: つながりや愛(Beの幸福)
3.ドーパミン: お金や成功(Doの幸福)
Beの幸福とは、そこにあることで幸せを感じるもの
Doの幸せとは、何かすることで感じる幸せ
幸福度が長期間にわたって減ることがないのは、セロトニンとオキシトシン
なので、まずは1と2を死守し、その上で、3に励む
これが絶対的方法だ
ドーパミン的幸福に特化した幸せは危ない
なぜなら、ドーパミンは高揚感が出るけれど、直ぐに劣化し
次回は「もっと欲しい」と、刺激中毒になるからだ
酒、タバコ、ギャンブル、異性、スマホなどの【快楽】は、言うまでもなくこのドーパミン
これらを幸せでないことの埋め合わせにしてはいけない理由も、これで明白だ
上記に情報は、この動画からいただいた↓
とてもわかりやすく完璧に解説されているので、ぜひ見ていただきたい
私はこの歳になるまで、この3つを何となくしか理解してこなかった
今ならわかる
食べるものに気を付け、運動をし、時に自然に癒され(セロトニン)
家族や友人を疎かにせず、ふれあいを楽しみ(オキシトシン)
その上で、自己実現に励む傍ら、快楽はなるべく避ける(ドーパミン)
この順番でいけば、【なんか虚しい】や【生き方間違えた】はないはず
生活の基盤なしに美は考えられないので
土台をしっかりさせるのは、大人の女の必須項目ともいえる