【たくましく美しく生きる術】Blog by Nina S.

人生、40歳からが本番 ~ パワフル&エレガント

【正論】よりも、人を動かすもの

私たちは、特に女は、正論をいうのに長けている

他人の主張を論破するぐらい、実はお手の物だろう

 

【家事を手伝うよ】という夫には

【手伝う、っていう表現からして、そもそも主体性がない】とピシャリ

 

【締め切りはxxと言ってたじゃないですか】というビジネス相手には

【xx(日付)のこのメールに、注意書き入れましたよね?お見せしましょうか?】

【最近、ベジタリアンになったの】という女友達にも

ベジタリアンってヘルシーに聞こえるけど、タンパク質不足になるから気を付けたほうがいいよ】などと言ってしまう

 

特にもう若くない女となると(←私)

それに付け加え、母性やら、年の功やらも加わって

【ああ、それはこう】と、ハッキリ言いたくなることが多い

 

そしてそれは、かなりの確率で、正論なのだ

 

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klimkinによるPixabayからの画像

 

 

でも、私はここ数年で学んだ

 

正論であろうがなかろうが、言葉は、言い足りないぐらいのほうがいい

 

人は、正論を聞いたからって、考えを変えはしないし

(弁護士やコンサルなど、仕事は別として)

第一、その正論を言う事で、何が残る?

 

男性の場合、正論ばかりでドヤ顔の女など、どんなに仕事ができようがごめんだろう

夫は、上のコメントを言われたら、二度と手伝うもんか!となる

女友達も、相手も同じ女なので【そんなことは解ってる】となり、あなたと話していてもつまらないと感じるだろう

 

育児書を読んでいたら

【子どもにどう話すか?よりも、どう感じさせるか?を念頭に会話せよ】とあった

まさにこれ

 

いかに合理的発想や技術が近代社会で発達しようが

やはり、人間は感情で動く

 

 

その言い分(正論)に、愛はあるか?

相手はそれを聞くことで、どういう気持ちになるだろう

それを言うことで、自分が欲しい結果は得られるのだろうか

 

 

【家事を手伝うよ】という夫には

【ありがとう!助かる】

 

【締め切りはxxと言ってたじゃないですか】というビジネス相手には

【ああ、もしかしたら、口頭ではそうお伝えしてしまったかもしれません。ですが、確認メールも恐らくお送りしたと思うんですよね。今確認してみますね...】(長い 笑)

 

【最近、ベジタリアンになったの】という女友達にも

【へえ~!ハリウッド俳優にも多いんだってね。キッカケは何なの?】

 

 

慣れないうちは、話し足りなさが残るだろう

主張したいし、自分に知識があることを見せたいし、相手の非を認めさせたい

でも、それをぐっと我慢してみる

 

すると、わかるはずだ

気持ちを害されることがない安堵感から【あなたと話すのは楽しい】となる

 相手は感心し、結果は自然と良いものになる

 

これが出来る人は、世の中にほんとうに少ない

なので、できる人は重宝される

 

そういえば、私の父は、退職前は人の前で話して教える仕事をしていたが

父の話はいつもどこか抜けていてツッコミどころ満載で

場は面白おかしく盛り上がるのだが、子供心には【よくこれで仕事として成り立つなあ】と思っていたものだ

 

今思えば、父は知ってか知らずか、この法則を応用していたのだろう

自分が正論を言って相手をやり込めてしまったら、その時点で会話終了だ

下手すれば、関係も終了かもしれない

 

父は常に、優秀な人に慕われ、囲まれ

あんないい加減な父なのに(笑)、結果としてチームとしては大きな成果を出していた

 

結果は、自分が正論をもって相手を訂正させるから得られるのではなく

気持ちを動かされた相手が、自ら望んで持ってくるものだ