【世代】の移り変わりと、アルゼンチンで買える海苔
Steve BuissinneによるPixabayからの画像
2010年後に生まれた、アルファ世代
Generation Alpha(ジェネレーション・アルファ)と呼ばれる世代があることを、仕事を通じて学びました。どうやら、2010年後に生まれた子供達を指すようです。これからはこの世代を意識したマーケティングをせねば、という話でした。
それ以前の世代と同じく、この世代もテクノロジーに強いです。生まれた時からスマホが当たり前の世界ですからね。アルファ世代の最大の特徴は、もはやデジタルと現実との境目はなく、ロボットやAIが当たり前ということ。
2020年からプログラミングが必須科目となりましたから、この特徴は更にパワーアップしていくでしょう。コロナで卒業式が中止になった際、子供たちがオンラインゲーム「マインクラフト」内でオンライン卒業式を自主開催したという記事を読んで、驚きました。
ミレニアム世代と、団塊ジュニア世代
彼らの親は、ミレニアム世代です。私はこの世代と仕事をすることが多いのですが、我々の世代(団塊ジュニア)などとはハッキリした違いがあると、常に実感しています。健康、多様性、動物・環境の保護に意識が高く、出世欲や物質欲は少なく、テクノロジーに抵抗が全くない、などです。
私の世代ですと、親が団塊ですからね...昭和の価値観の元で育てられたわけです。精神論と根性論100%、大企業での出世か公務員が人生の成功、テクノロジーは人間をダメにする(笑)。ゲームはもちろんマンガさえNG、本を読めと、子供時代には叱られたものでした。
黒電話を使用して、TVチャンネルの争いをし、カセットを聞いていた子供時代。電話の子機、CD、ポケベル、パソコン、ケータイ、スマホ...青春時代にはテクノロジーの進展にその度に驚き、大人になってからはグローバル社会に揉まれてどんどん変わっていく世の中の価値観を、リアルタイムで感じてきた世代です。
私は今40代ですが、20代でパソコンを覚え、スマホを使用するようになったのは30代。紙の使用禁止(環境を考慮し、全てデジタル)の今の仕事をするようになったのは40代からで、今はコロナで完全リモート。全てシステム上で管理される仕事に苦戦しています。
もちろん、「もういい、わからん、私はアナログで行く」と諦めることができる親世代ほど年を取っていませんし、まだまだ人生続くので学ばねばなりません。どんなに苦手でも、それなしではもはや生活できない世の中になってしまっています。
でも、どの世代も良いし、移り変わりは楽しい
しかしですね、そうやって苦労はするものの、この世代で良かったと思えることも、確実にあります。負け惜しみではなくね。どの世代も、強みと弱みがありますから、一喜一憂する必要はないのです。
下校後一人で自由に遊びにいける環境でのびのび育ったことや、SNSがなかったおかげで、自分が映る写真やイイねの数に翻弄されることなくやり過ごせたことなど、昔を振り返るとき、それらはとても美しく見えます。今も楽しいですけれどね。
思えば、アナログとデジタルの二つの世界を生き、両方を使いこなせるって、凄いことじゃないですか?2か国語話せるバイリンガル、異国文化を知るグローバル人材ともいえます(笑)
そして私は今、僻地(日本から見れば)のアルゼンチンにいるわけですが、テクノロジーの進歩と同じく、25年前には見られなかった世代の移り変わりと近代化が垣間見れるので、今日はその一つをご紹介。
アルゼンチンに根付いた、健康食
はい、今回ご紹介する内容は、このお店に関係します。アルゼンチンのブエノスアイレス市でよく見かける、チェーンの自然食品店です。
入り口には、コロナ対策のジェルタイプのアルコールがあり、一度に店に入れる人数も、2~3人までと決まっています。
私のお目当ては、ここで海苔を買うことです。
25年前は和食など知りもしなかったアルゼンチン。でも、時代の流れとともに、今は中華街など行かなくても、海苔や醤油を買えるようになりました。
とはいえ、醤油は大手スーパーで買えるようになりましたが、さすがに海苔はスーパーには売っていません。
そこに目を付けたのが、このお店のような健康食品店です。そして、これらを地元民に根付かせたのは、前述の、健康志向が高いミレニアム世代です。
この世代は、一つ前までの「アルゼンチンでは肉とワインがなんぼ」と思っていた前世代の価値観を一気にくつがえし、低カロリー&低脂肪のアジア食を「ヘルシーでオシャレ」のカテゴリーで、富裕層をターゲットとしてアルゼンチン市場に取り入れました。
おかげさまで、私らアジア人がその辺の店で海苔が買えるようになったわけです。ありがたき幸せ。ちなみに、客層は、ミレニアム世代のキレイなお姉さんが90%です(笑)
良く見ると、ソースは一括で棚に並べられているようで、タバスコやらシーザーサラダのドレッシングらやら。もはや「健康」というより「エキゾチック系」と解釈したほうが良さそうです。
わさびのパッケージが逆。まあ漢字読めない方々にとっては、上下わかりませんよね。
お値段は330アルゼンチンペソ(今現在3.5ドルぐらい)で、決して安くはありません。アルゼンチンは物価が日本並みか、それ以上です。
「パンくず」!
「一番良い原材料使用、」も、力が入っていて良い感じ(?)です。嫌いになれません。今日は海苔を買いに来たのでパン粉はいりませんが、パン粉必要になったらこれ買います(笑)。
そうそう、肝心の海苔ですが
じゃん!これです。
YAKI SUSHI NORIという、素敵なネーミング(笑)
中国製です。他のオプションはありません。
日本製が欲しい方は、日本のものが売られているこちらへ行くしかありません(中華街にあるかもですが)↓
裏はこんな感じで、完全に中国語です。
「焼のり」と表が日本語なのは、やっぱり日本製のほうがマーケティング的には目を引きやすいのでしょうか。せっかくなので、裏も日本語で頑張って欲しい!
くどいようですが、アメリカやヨーロッパ、お隣のブラジルなどとは違い、アルゼンチンで和食を食べるなんてことは、以前は日系人の家庭に及ばれしない限りほぼありませんでした。ましてや家庭でつくるための食材などは、中華街か日系人専門店のみ。
ほんと、便利になりました。
ということで、世代や世の中の移り変わりに、思いを走らせた今日でした。
【昔はよかった。今はテクノロジーやグローバル化についていくのがしんどい】ではなく、【昔は確かに素晴らしく、幸せだった。でも今は便利で凄い!面白い!これから何がでるんだろう?】と、常にワクワクして生きていきたいです。
60.37...様♡
コメントいただき、ありがとうございます!
週末いろいろいじっていたら、コメント欄が消えてしまい、どう返信できるのかわからなくなってしまいました(笑)記事内の【テクノロジーについていくのが大変】そのまま体現しております...申し訳ないです!今後、記事の後にこうして書かせていただくかもしれません♡