コロナでリモートワークになってから、何となくコーヒーを飲むことが増えました。
Kirill AverianovによるPixabayからの画像
先日も美味しいコーヒー代替品をブログで取り上げましたが、良い習慣というのは、「これはダメ!」と禁止するよりも、自分が体と心に良いものに注目しやすいように、上手な仕組みをつくって誘導してしまうほうが身に付きます。
30代の終わりから、明らかに自分の体が若い頃のようにはいかないことを実感し始めたので、お酒、甘い飲み物、炭酸飲料など、飲んでから気分が優れなくなるものは「飲みたい」と思わなくなり、自然と避けてこれたのですが、コーヒーだけは別でした。
あの香りとリラックス気分に惹かれ、朝に一杯、ランチ後に一杯、午後に一杯とやってしまいます。でも、カフェインの摂りすぎには気を付けたいところ。健康、肌、歯に悪いです。
うーむ...それでは、コーヒーの代わりに、一体何を飲めばよいのでしょうか?
purestrongbeauty.hatenablog.jp
先日の記事(↑)でご紹介した「なんちゃってコーヒー(アルゼンチンではMalta/マルタ)」はコーヒーの飲みすぎ防止には大活躍なのですが、でも、さすがに毎日こればかりですと飽きてきます。
と思ったところで、この地には、健康にとても良い飲み物があることを思い出しました。それは、アルゼンチンのレストランやカフェのみならず、ほぼどの家庭にもあるであろうポピュラーな、ハーブティーです。
スーパーに行くと、こんな感じで並んでいます。
さて、どれでしょう?
にしても、相変らず、期待を裏切らないこの陳列の雑さ。買おうかどうか迷った後に、棚に戻すお客さんのせいでもあるんですけどね。
でも、右上の紅茶の箱など、上下が逆。これは完全に従業員の仕業でしょう。全く違う商品もいきなり混ざって陳列されてます。
「どんだけ同じ商品売るの?」「もうちょっと整理がんばろう」と、スーパーに来るたびに、謎の現場管理者になる私。
きちんと整理したい日本人の血が騒ぎます。が、整理したところで直ぐに崩されるのもわかってます。
テトリスみたいに隙間なくキレイに並べたい衝動と戦いながら、もう少し近づきます。
これこれ、これです。この黄色のパッケージのお茶です。
カチャマイ茶、といいます。
マテ茶ではないですよ。アンデス山脈で採れる薬草をブレンドした、無農薬・無添加の、アルゼンチンならではのオリジナル・ミックスハーブティーです。
黄色版の内容は、ポレオ、カモミール、ミントなど。
ピンク版やグリーン版もあり、こちらはミックスされているハーブの内容が違います。
黄色が代表格でポピュラーなのですが、私がいつも買っているのは、ピンクパッケージの「カチャマイ・ロサ」です(ロサ Rosaはスペイン語でピンク色の意味)。
ピンクはですね、南米で採れるボルド(スペイン語でBold)というハーブが入っており、これが疲れた胃腸に良く効くのです。個人差があるので万人に効くと保証はしませんが、私の場合は食べ過ぎた時にボルドを飲み、胃腸薬の代わりにしています。
カチャマイジャパンの公式サイトにミックスの内容と効果における説明がありますので、ご興味がある方はぜひ。マテ茶が入ったカチャマテ・バージョンもあるようです。
ところで、カチャマイとは、かつてインカ帝国を興したケチュア族の言葉で「良い効果があるハーブ」という意味です。
ケチュアの人達はペルーを中心にエクアドルやボリビアに多く見られますが、ここアルゼンチンでも北部に行くと会うことができます。
せっかくですので、どんな味がするのか、私の正直な感想を、独断と偏見極まりないトーンでお伝えします。いつもはその辺のカップで淹れていますが、今日は気取ってソーサ付きです。
まずはですね、ティーパックが薄い紙というか、日本の高品質に慣れている皆様方におきましてはビックリするほどもろい素材ですので、お気を付けください。もしかしたら輸出品は別生産かもしれませんが、糸がティーパック本体から外れることは卒中です。
次に味と香りですが、これはもう完全に個人の好みによります。黄色のパッケージは、カモミールの香りや味が好きな方なら、気に入られるのではないかと推測します。
レモングラスやミントだけのハーブティーのような爽やかというわけでもなく、薬草臭い、いかにも南米らしい素朴な、でもとても体に良さそうな味がします。
香りを楽しむとかではなく(お好きな方もいらっしゃるでしょうが)この「健康的なものを飲んでいる」という実感がたまりません。
そして、ピンクのパッケージは、ボルドが効いているので少々苦いです。グリーンはカモミールのみらしく、日本では未販売のようです。カモミールだけなら日本でも売っていますしね。
Seksak KerdkannoによるPixabayからの画像
そしてですね、地味な匂いと味とは裏腹に、飲んだ後はスッキリ爽快です。気分的なものもあるのでしょうが。
効果には個人差がありますので、あくまでも薬や医療効果を狙うのではなく、リラックス法の一つぐらいに考えると良いかと思います。
そして、効果について、最後にもう一つ。
私はアルゼンチンで妊娠・出産しましたが、お医者様にコーヒーでもお菓子でも何でも摂っていいと言われておおらかに過ごした中で、一つだけ「気を付けなさい」と言われたものがありました。それがハーブティーです。
ハーブはそれぞれが違った効果を持ちますので、妊婦さんや持病がある方は、成分を確認し、担当医とご相談のうえで召し上がるのが安心かと思います。
本家本元、カチャマイ本社です。
シンボルのロバちゃんが、左上から見降ろしています。
勿論、胎児に害があるような量はカチャマイ茶には入っていないようなので、安心です。でも、ボルドの葉は、大量に摂ると害があります。
まあ南米でしか採れないような薬草をそこまで大量に摂る方が難しいですが...。何事も、過ぎたるは猶及ばざるがごとし、ですね。
ハーブティーは、飲み続けることで地味に体調の改善に役立つそうです。
今年はコーヒーを控えめに、ハーブティーをもっと取り入れることにも挑戦したいと思います。