日本よ、【たくましく】あれ(&ミラックマツヤ)
☆タイトルになぜミラックマツヤとあるのか...それは記事の文末でわかりますので、お楽しみに!
どんどん安くなる、日本
中田さんの、【安いニッポン】年収1400万円は低所得?価格が示す停滞(Cheap Japan)という動画を観ました。
物価の上昇と共に給料(所得)も上がるが常識の世界。その中で、物価は安いが給料も上がらない日本は、外国から見ればどんどん安い国になっているらしいのです。
それは良い事ではなく、将来外国の資本によって買い取られる(=国を乗っ取られる)危険性に繋がると、解りやすく説明されています。
日本を悪く言いたいのではなく、現状を正しく知って、国民一人一人が当事者意識を持って対処せねば、という前向きな目的で作られたものです。
詳しくは、こちら↓
アルゼンチンの物価は、日本以上
さて、この【日本の物価はなぜこんなに安いのか?】は、アルゼンチンに拠点を持つ私がいつも不思議に思っていたことでした。
なぜなら、インフレ率が驚異の40~50%、2021年5月現在の平均賃金が33,306 アルゼンチン・ペソ(日本円にして約3万8千円)に住む者からしても、日本での買い物はお得で、一時帰国する度に買い溜めしているからです。
ここは南米の、経済途上国の、しかもインフレ大国のアルゼンチンです。
デフォルトを8回だか9回だか経験し、財政的安定とは昔も今も恐らく将来も無縁であろうこの国におり、旦那は労働者階級に属し、自分も会社員... 決して裕福とは呼べない私から見ても、日本という国は安いのです。
(↓アルゼンチンの平均賃金に関する現地の情報源)
ただ、ここは完全な階級社会なので、アルゼンチン国民がみな月3万円代で暮らしているという図は統計上ではありえても、実際には成り立ちません。
しかし、それでも、日本に比べれば、ブエノスアイレス市で働く大卒の一般的なサラリーマン(中級階級)の給料は格段に安いです。今現在日本円にして月手取り10~15万ぐらいが相場でしょうか。
(👆注: 金額は素人が適当に判断したものですので、ご参考程度に留めておいてください。ピンからキリまでありますし、職種・役職によって変わります。平均というものが出しにくい土壌です)
しかもですね、アルゼンチンの物価は日本と同じレベルか、それ以上です。
例えば、この間、上にある写真の、スシとは呼べないSushiを注文したのですが(サーモンばかりです)🍣...料金は、2021年5月現在、約2850アルゼンチン・ペソ=約3300円です。
日本で3300円といったら、結構いいモノが食べられますよね?100円均一で33アイテム買えますよ?コンビニで3300円好きな物買っていいって言われたら、かなり嬉しくないですか?
確かにSushiはアルゼンチン国民が毎日気軽に食べれるものではないですが、しかし外食で3300ペソなど、ローカルにとっても、そこまでビックリする程の額ではありません。
しかも、これはデリバリー。レストランで食べたら、これに更に飲み物代とチップで1500~2000ペソ(1700~2300円)増しです。
これからの日本と、課題と、具体的な対策
と、思いがけず値段の説明に熱が入り脱線しましたが(笑)
中田さんは動画のパート2の最後に、このままで行くと、日本は外国に土地を買われ、優秀な人材は外に流出し、外国人しか泊まれない額の高級ホテルが都心に増え、良い食材は全て外国人用で日本人には手の届かない高級品になり、企業の上層部は外国人になる...と伝えています。
実はこれ、まさにアルゼンチンの現状です。
日本と南米は土壌が全く違うので、日本がアルゼンチンと同じ道を進むとは思いません。しかし、このままデフレが進んでいくとしたら、外国が日本社会へ大きく介入していくことは確実でしょう。
安全・清潔・高品質のいわば温室である日本に慣れてしまった方々が、将来厳しい外国相手にへこたれないか、または利用されないかと、時々ふと杞憂することがあります。帰国する度に、人々の性格の穏やかさ、人当たりの良さ、サービスの良さに驚くからです。
お世話になっている身で恩知らずなのですが、アルゼンチンは自分にとっては外国ですので、内心、この国がどんなに他の国に牛耳取られようが私の知ったこっちゃないです。インフレは辛いですが。
しかし、大事な祖国である日本が外国に利用され、好きなようにされるのに、日本人として黙ってはいられません!
タフであれ
日本は、素晴らしい国です。清潔、安全、謙虚、勤勉、礼儀正しさ、細部にこだわるプロ精神、不完全に美や意味を見出す【わびさび】...しかも国民は和と思いやりを大切にし、正義を信じる純粋さがあります。
アルゼンチンのような不条理な階階級社会にいると、良い悪いの判断や例外は別として、経済的に豊かな家庭の子供が無邪気で純粋で、ある意味無知である一方、そうでない家庭の子供は、物おじせず、たくましく、時にどこか悟ったような表情をすることに気づきます。
恵まれた子供は現実の心地よさだけが全てですし、悪いことがあるとは想像もできません。日本は、世界から見れば美しいけれどか弱い箱入り娘のような気がしてならないのです。【純粋】と【無知】を混同してはなりません。
か弱い細い、守ってあげたいタイプの撫子(なでしこ)は美しいですし、個々のスタイルとして尊重しますが、国際政治・経済という舞台においてまで、キャラに合わないからと、自分に不利な状況でも指をくわえて見ているだけの必要はありません。(←あくまで例えです)
国内では何でもいいですが、対外国・対グローバルでは、たくましくなりましょう。私ごときが僭越ですが、海外25年組のしかも南米経験者として、外に出た時のたくましさについて、これからも自国のみなさんにたくましく美しくなっていただくための情報を発信していこうと思います。
大丈夫です。たくましさとは、先天性のものではありません。全て習慣とコツ次第でどなたでも後天的に身に付けられるものです。
Scott WebbによるPixabayからの画像
アルゼンチンで有名になった(?)ミラックマツヤさん
ということで、今日は何とも壮大で難しいテーマになってしまいましたので、おまけの現地情報を一つ。
これ、dashi(ダシ... 出汁?)という、何とも素敵なネーミングの、アルゼンチンでは有名な寿司チェーン店の壁の絵です。新店舗ができるらしく、内装は工事中です。
ミラックマツヤ!? どうやら還元に反対しているらしいですが... なんだかやたら気になります。
失礼ながら、ミラックマツヤがどんなお店か知らなかったのですが、調べてみたら、宮城県にあるスーパーマーケットのようです。一気に親近感。
ミラックマツヤさんのページはこちら↓
このアート、ミラックマツヤさんに著作権など許可をとっているのかどうかは定かではないですし、そもそも必要なのかどうかも分かりませんが、それにしても疲れている時は見れない迫力と派手さ。
まさかミラックマツヤさん、地球の裏側でご自分の広告がオシャレ系Sushi屋のアートになっているとは、予想されていないのでは?ということで、ご報告です。
また何か面白いモノがあれば、ご報告していきます!